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【ネタバレ感想】勇気をもらえたホラー映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」

更新日:

ホラー映画は正直好きではありません。

特に洋画のホラー映画はなんというか過剰なまでのビクッとさせる演出が嫌で、本当に心臓に悪いと思ってしまいます。

 

しかし今回「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」を見たい理由がありました。

それはあの名作「スタンド・バイ・ミー」の作家である「スティーヴン・キング」のホラー小説が原作だったからです。

 

見終えた後の率直な感想は...

あらやす
明日からまた頑張ろう!!

と思える今までのホラー映画にはなかった余韻が残りましたね。

 

以下ネタバレを含むので注意してくださいね。

 

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ホラー映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」のネタバレ考察

(画像引用元:映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』オフィシャルサイト

 

簡単なあらすじ

歴史上、子供の失踪事件が多発している、とある田舎町。

一見平和に見えるその田舎町で、突如失踪事件が起こり始める。

 

そんな田舎町に住む兄弟のビルとジョージ。

弟のジョージはビルが作った船のおもちゃで雨の中外へ遊びに出かける。

その船を水たまりに浮かべていたところ、船が下水口の中へ...

 

そこに突如現れたピエロ。

そのピエロはおもちゃの船を返そうとするが、ジョージが恐る恐る船に手を伸ばすと.....

 

 

行方不明になった弟のジョージの安否を気にするビル。

ビルは下水口を頼りに仲間たちと下水を調べようと試みることに。

 

そんな中、次々と仲間たちを襲う得体のしれない恐怖。

「それ」は仲間たちに対してそれぞれ形を変えては襲ってくる。

 

ビルは「それ」とジョージと結びついていることを考え、立ち向かうことを決意する。

その先に待ち受けている事実は?結末は...

 

これはホラー映画なのか?ストーリー考察していくぞ!

予告動画を見る限りは完全なるホラー映画です。

自分は本当に洋画のホラー映画が苦手で、とにかくビクッとなってしまうのがたまらなく嫌ですし、ビビってしまった感じがすごく恥ずかしいということもあります。

 

だから公開初日でやっぱり行かないことを決めたんですよ、実は。

だけどそこはやはり「スティーヴン・キング」の名前に負けてしまいました。

どうしても見たい感情が出てきてしまったんですね。

 

好きな作品が割と多いんですよ。

  • スタンド・バイ・ミー
  • グリーンマイル
  • ショーシャンクの空に
  • ミスト

しかも平凡な作品にはないような余韻が残ることが本当に多い。

だから今回もそんな内容になっているんではないかという期待です。

 

でも映画の監督次第ではその世界観も崩れる可能性もありますから、ホラー映画はホラー映画としてずっと肩に力を入れて観賞しましたよ。(笑)

 

序盤ストーリー考察

ペニーワイズというピエロがこの映画のホラー的要素になります。

序盤で弟のジョージを船のおもちゃで誘い出し、いきなりのスプラッターシーンで...

あらやす
このあたりはやっぱり洋画だよな

という感じでその描写にR-15にする理由がわかったような気がします。

 

弟が行方不明になってからビルは弟の存在が忘れられず、ずっと下水道が気になっていたようで、夏休みになったときに仲間のスタンリーとリッチーとエディーの4人で下水の最終地点でもある川へ手掛かりがないかを探しに行くわけです。

 

このあたりの描写ではかなりスタンド・バイ・ミー感が出ており、弟を探しに行くというよりは夏休みの冒険感の要素を強く感じましたね。

だからこのあたりで...

あらやす
あれっ!?思ったよりワクワクして見られるなあ

とホラー映画なはずなのにアドベンチャー映画っぽく感じたんです。

 

でももちろんキーとなっている下水付近になると、何かあるだろうと思わせる緊張感は音とともにでてきます。

 

そこへ青春映画でよくある不良グループが出てくるんですけど、こいつらが本当に人間の悪そのものって感じで、ビルのグループを目の敵にしてるし、転校生のベンや黒人のマイクをこれでもかってくらいいじめるんです。

 

ちなみにベンとマイクは不良グループからビルのグループに助けられたことによって仲間になります。

 

その不良グループの1人がさっそくペニーワイズの餌食になったことから、いじめっ子グループが先行してどんどんやられていくのかなと思ったのですが、失踪事件の事実として証明するために餌食になったのかなと考えます。

 

そもそもペニーワイズがなぜ子供に限定して、このタイミングで出てきたのかっていうと、夏休みの自由研究として町の歴史について調べていたベンが27年周期で失踪事件が起きている事実を突き止めるんです。

 

そう、その27年目が今であったということなんですね。

そして当然のごとく、ビルを中心に仲間内のそれぞれがペニーワイズの恐怖に襲われることになります。

 

ただここで1つ疑問が。

あらやす
ジョージが襲われたときペニーワイズってピエロだったよな

 

そうなんです。

襲われる人によってその姿が違うんですね。

まだこの時点ではどういうことかはわかりませんでしたが、かけてくるペニーワイズからのプレッシャーに対してめちゃくちゃ怖かったんですけど、それよりもなぜって考える自分がいたので、そういった意味では「サスペンス要素もあるなあ」ともはや全然ホラー感覚で見てはいなかったです。

 

そしてまた新たにビルの仲間となる存在ができるわけですけど紅一点のベバリーです。

 

彼女が仲間になった理由としてはやはりビルのグループと同じで不良グループとは違い、負け犬扱いされていたから。

そしてビルがベバリーに対して好意を持ったからでしょう。

 

ベバリーもまた恐怖に襲われます。

自宅のバスルームの排水溝から血が噴き出して血まみれになってしまうんです。

この描写に関しては繋がっていて考えているなあと思ったのは女性特有の生理現象があるじゃないですか。

 

ベンが不良グループに付けられた傷の処置を行うのにベバリーが生理用品を購入していて、今まさに大人になろうという段階が来ていて、その状況とうまくリンクさせたかったのかなというのは感じましたね。

 

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ペニーワイズに無謀にも立ち向かう

27年周期でやってくるペニーワイズに気付いたビルたちは、歴史からひも解き、下水道とペニーワイズの住処を特定することに成功。

 

プロジェクターを使い、地図と下水道の関係性を調べていたところにまたしてもペニーワイズの恐怖が訪れます。

なんとそのプロジェクターに映し出されるのがペニーワイズであって、そこから3Dのように飛び出してくるではありませんか!

あらやす
いや、いや、映画館か!

と多少突っ込みたくなり、ホラーなのに笑ってしまいそうになりました。

 

さらに驚いたのは、ここまでのプレッシャーをペニーワイズから受けながらもビルはジョージの行方を追うために住処を攻めようと提案するんですね。

子供たちだけですよ。

 

あらやす
ビルはどれだけ勇気があるんだよ!

と思っていたんですけど、ビルが抱えていた思いを口に出したときに涙が出そうになりました。

それだけの思いを抱えてジョージが失踪後も生きてきていたんだなって。

 

そしてマジでペニーワイズの住処に突っ込むわけです。

自分が同じ立場だったとしたら絶対にこんな勇気はないです。

 

そこでもペニーワイズの立ちはだかる恐怖が襲ってくるわけですが、ここであることに僕は気付きました。

「ペニーワイズはなぜ立ち向かってくるビルたちを殺すことができないのか」という疑問。

 

これこそがこの映画の最大の肝である「勇気」というところにあるのではないかとこの時点で僕は結論付けたわけです。

 

誰一人殺されることなくこの場を切り抜けるわけですが、ビルが乗り込んだせいで仲間が傷を負ったことで、今を見過ごせば次にペニーワイズがやってくるのは27年後だからそれでいいじゃないということで一旦は仲間がバラバラになるわけ。

 

そしてそれぞれの生活に戻り、現実として向き合うわけなんですけど、その現実が当たり前ではないということに気付いて、その現実にそれぞれが立ち向かうわけですよ。

これこそが僕がこのブログでも散々言っている当たり前ではなくて「No」と立ち向かう「勇気」であって、変えられる未来があるということなんですよ。

幸せとは何かわからなくなっているならこれだけは絶対に見てほしい!

自分の人生においての幸せとは一体何なのか? ほしかったものを買ったとき? 結婚できたとき? 大金が手に入ったとき?   ...

 

立ち向かうことができた仲間の1人であるベバリーはペニーワイズに捕まってしまいます。

理由としてはおそらく立ち向かう勇気に逆に恐れているペニーワイズがいるんだということはわかりましたね。

 

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ベバリーを助けるためにペニーワイズと再度勝負!

不良グループのリーダー格ヘンリーがペニーワイズの誘導で厳しかった父親を殺してしまいます。

そしてそのヘンリーが再度ペニーワイズの住処に乗り込んだビルたちを襲いにくるんですね。

 

対峙したのはヘンリーのいじめられっ子だったマイク。

難を逃れるために最終的にとったマイクの行動に...

あらやす
そこまでやるか!あとで問題にならなきゃいいけどね...

と後々のことをちょっと心配になりました(笑)

 

ベバリーを無事確保して、ペニーワイズと最後の戦いです。

銃で頭を撃たれても死なないペニーワイズを前にビルは捕まってしまいます。

 

そこでペニーワイズからだされた提案。

「ビル以外のお前たちがこの場から立ち去れば眠りにつく」ということ。

 

ここで思ったのは、今生きている大人たちはペニーワイズの存在を知っていながらも、同じように交渉され見て見ぬふりをしてきたのではないかっていうことなんですよ。

 

そして27年後に同じような惨劇が起こることを知りつつも黙認している可能性があるということなんですよね。

だからこそジョージがいなくなった後でも、家族の中でビルしか探そうとしなかったのかなって。

 

だけどその仲間の中で、ペニーワイズに挑むことを一番否定していたリッチーが果敢にペニーワイズに立ち向かっていったときにめちゃくちゃ感動したわけです。

こういうのが友情であり、親友っていうものなんだろうなって。

 

そして僕が肝だと思っていた「勇気」を糧にして行動した仲間たちの行動、いわゆる恐怖に立ち向かって攻めるビルたちに逆に恐怖を感じたペニーワイズは朽ちていきました。

 

ペニーワイズは27年周期で子供の恐怖を餌にして生き長えてきたモンスターだったということでしょう。

 

もう1つの勇気の物語

これで終了したらしたで伝わるものがあったのですが、最後の最後で仲間たちが別れるシーン。

 

ビルが好意を持っていたビバリーに対してとった勇気ある行動。

自分の思いを伝えるためにキスをするんですけど、その間の緊張している感じが演技で表現されていてとても良かったです。

 

自分も奥手で中々思い切って行動できないところにリンクしてしまいましたし、この映画全編を通して、何かに挑む際には「勇気」があればなんだってできるということを教えてもらった気がします。

 

それも世間が当たり前だって考えることさえも跳ね返して、自分を信じて突き進むということ。

だからこそ映画の総評としてそう気持ちを持って「また明日から頑張ろう」と鼓舞することができましたね。

 

まとめ

しかし最後の最後。

エンドロール間際で気になることが...

 

それが「第1章」として終わったこと。

ということは第2章があるということなんですかね?

 

確かに最後の仲間と別れるシーンでも「27年後にペニーワイズが復活したとしても再度戦おう」ということで手のひらに傷を付けることで契りを交わしていました。

 

でもペニーワイズ自身に立ち向かうっていう勇気が武器であることが有効とわかっているのに再度戦うとしたらどうなるのでしょうか。

あっ、でも子供にしか見えないのであれば、もしかしたら各々の子供たちがまた舞台になるということですかね。

 

なんだか漫画の「NARUTO」みたいな世界観になってきましたね。

でも総じて、ホラー映画だと思い、ビビりながら観賞した割に、感動や伝わる深いものを感じることができたので思い切って見に行って良かったなあというのが結論です。

 

「スティーヴン・キング」「ミスト」では同じホラー分野として、衝撃の結末で逆にモヤモヤしたものはあったのですが、「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」は良い意味で期待を裏切ってくれたなということで満足しました。

 

続編があるのであればぜひ見にいこうと思います!

  • この記事を書いた人

あらやす

石川県在住のライターです。ライフスタイルや価値観に共感していただいたあなたと縁(EN)があったことをうれしく思います^^

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