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実写版映画「鋼の錬金術師」が続編を期待できる面白さがあったからネタバレ感想してみる

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実写版映画「鋼の錬金術師」は観ようか、どうしようか、迷っていた作品です。

最近原作漫画がある「亜人」で失敗したのもあってどうなのかなって思っていたわけ。

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ちなみに「亜人」と同じく「鋼の錬金術師」に関しても原作があるのは知っているのですが、内容に関してはまったく知りません。

 

世間の評価を見ていると、とにかく原作ファンの方たちの批判が激しかったのが僕にとっては幸いして、逆に知らない人が観たらどういった感想になるのかなって興味が沸いてきたんですよね。

 

そしたら結果ね...

ってことで原作を知らないからこその視点でネタバレ感想やってみましょう!

 

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実写版映画「鋼の錬金術師」のネタバレ感想

(画像引用元:映画『鋼の錬金術師』公式サイト

 

簡単なあらすじ

兄エドと弟アルの幼き2人の兄弟は亡くなった母親にもう一度会いたいという思いで、錬金術では禁止とされている「人体錬成」を実行する。

 

しかし結果は失敗。

錬金術は”等価交換”が条件なのである。

失敗の代償として兄のエドは左足を失い、弟のアルは体のすべてを失ってしまった。

エドは自分の右手と引き換えになんとか弟のアルの魂だけを近くにあった鎧に定着することができた。

 

時は流れて、アルの肉体を取り戻すべく、エドはその天才的な錬金術の腕をもってして最年少で国家錬金術師となり、所属する軍より情報を集める日々。

 

エドは無くなった左足は鋼の義足、そして右手にオートメイルと呼ばれる鋼の鎧を身に付け錬金術師と活躍することで世間ではこう呼ばれていた、「鋼の錬金術師」と。

 

そしてついにたどり着いた賢者の石の存在。

しかしこの賢者の石をめぐって暴かれる真実にエドとアルが最終的にとった行動は?

アルは無事に肉体を取り戻すことができたのか...

 

※以下観ていないならネタバレを含むので注意してくださいね。

 

実写版映画「鋼の錬金術師」のストーリー考察

まずは金髪のエドとアルの幼年期からはじまるわけですが、やはり日本人の顔で金髪には違和感が。

母親と3人で暮らしているようだが、「お父さんが帰ってきたら...」と言うあたりが父親の存在もあるようですね。

 

そんな中、視聴している僕には何の理由もわからずに急に母親が亡くなってしまいます。

寂しさのあまり母親を蘇らすために錬金術で禁止されている人体錬成に兄弟だけでチャレンジしてしまいます。

そして見事に失敗。

 

兄弟はどうなったのか、と思ったところに「鋼の錬金術師」のタイトルがボン!

 

気になりつつも急に展開が変わるのですが、コーネロ(石丸謙二郎)という神父がちょっと大人になったエド(山田涼介)から追い回されているわけ。

この神父が錬金術を駆使してやたらと強いではないですか。

 

実は人体錬成に失敗して魂だけとなってしまった鎧のアル(声:水石亜飛夢)に、肉体を取り戻すために必要な「賢者の石」が必要だと追い求めていたものを、この神父が指輪として持っていて、その「賢者の石」の力で錬金術の力が増幅されているようなんですね。

 

このコーネロとの戦いではCG(VFX)が駆使されていていたのですが、それほど違和感を感じずに観ることはできましたね。

いや、むしろ日本人のスタッフだけでこれを制作しているのであれば、日本のCG(VFX)の技術も海外に追いつくくらい上がってきたということなのでしょうか。

特にアルの存在は見事。

最初戦隊ものの悪役のごとく、誰か中に入っているのかなとも思ったのですが、首が飛んだ時に中身が空っぽだったので...

 

ってことで驚きました。

(画像引用元:映画『鋼の錬金術師』公式サイト

 

神父を追い詰め、エドが錬金術で格の違いを見せつけるのかと思いきや...

 

スキを突く程度の錬金術だったので、そこはもっとカッコいい錬金術を見せてほしかったなあ。

 

エドの戦いであらわになったオートメイルの右腕(鋼の鎧)と神父のこぶしが交わったときに、その「賢者の石」の力でお互いがはじき飛ぶわけ。

オートメイルの右腕は故障。

そしてそこに「鋼の」とエドを呼ぶ火炎錬成を武器とするマスタング大佐(ディーン・フジオカ)が現れる。

 

そこでエドにとって衝撃の事実が。

 

偽物の賢者の石を使った神父に苦戦しているエドって強くないんじゃないかいって疑問がかなり残ってしまう場面でした。

 

軍の指令室?みたいなところへエドは連行されるのですが、マスタング大佐は賢者の石は存在せずにただの錬金術の増幅装置としてあるということで否定しているみたいですね。

 

そこへヒューズ中佐(佐藤隆太)とハクロ将軍(小日向文世)が登場。

 

この違和感とともにこの時点でキーマンのにおいをプンプン感じて仕方なかったです。

最終的にそれは当たっていたわけですが...

 

ヒューズ中佐とエドは友達関係にあるようですが、そんなヒューズ中佐の住まいに泊めてもらうシーンでようやく人体錬成で失敗して、エドの右腕と左足が無い理由と、アルの魂だけが鎧に定着している理由が判明。

 

まず人体錬成を行ったことにより真理の扉という場所にエドは飛ばされているということ。

そしてそこで「真理」と呼ばれている白いモヤモヤしたものに人体錬成の代償としてエドの左足とアルのすべてを持っていかれているんですね。

(画像引用元:映画『鋼の錬金術師』公式サイト

 

だけど自分よりもアルを助けたいと「真理」に申し出るわけですが、できたのは自分の右腕と引き換えにアルの魂だけを取り戻すことができたということ。

そしてそれを人体錬成を行った場所の近くにあった鎧に定着させることができたということだったんです。

 

あらやす
うんうん、初見の人にもわかりやすい内容になってるね

 

その後ハクロ将軍の好意で合成獣(キメラ)で人語を喋らせることに成功した国家錬金術師のタッカー(大泉洋)を紹介してもらえることになります。

あとからわかるのですがこいつがマジでクソ野郎でこの映画の大泉洋さんとは大違い。

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自分が国家錬金術師で居続けるための方法として合成獣(キメラ)の研究結果を実績として報告するのに、自分の妻と、今作にでてくる娘のニーナと犬のアレキサンダーを実験材料にしてしまうのですから!

 

このクソ野郎っぷりの序章は映画館でもらえるゼロ巻でもなんとなくわかりますよ。

タッカーに会ったエドは力に慣れないと別の人の紹介を受けることに。

それが「賢者の石」を研究していたというマルコー(國村隼)。

 

しかし大した情報も得られずに、口封じのためか急に現れたセクシーなホムンクルスのラスト(松雪泰子)にあっさりと殺されてしまうのです。

 

あらやす
しかしセクシーだな。映画に集中しよう。だけどやっぱり胸が気になる...

とこっそり自分と戦ってました(笑)

 

最後にマルコーが残した言葉「第5研究所」の情報を聞き出したエドはヒューズ中佐とロス少尉(夏菜)に手伝ってもらいながら「第5研究所」を調べているとそこに現れたのがハクロ将軍。

 

そしてハクロ将軍から「第5研究所」の場所を聞くわけですが...

 

という感じで勝手にこの時点で黒幕確定してました。

 

教えてもらった「第5研究所」にエドとアルは向かうわけですけど、痕跡がない状態で絶望感に襲われるわけ。

 

それでも弟思いのエドは必ず肉体を戻してやるとアルに伝えるのですが...

タッカーの家で留守番していたアルは「魂の定着ではなくて、作られた記憶としての存在であるのでは?」とタッカーに聞いたことにより、自分の存在自体に疑心暗鬼になっていたんですね。

要は元々存在すらしていなかったのではということ。

 

そこからの兄弟喧嘩は本当にCG(VFX)とは思えないほどの迫力もあり、そして何よりもエドの気持ちもわかるし、アルの気持ちもわかるし、というところで熱い気持ちになってしまいました。

 

タッカーの暴挙にはオートメイルの右腕で殴っていたのに対して、アルとの喧嘩のときは素手の左手で殴り続けていたのもアルへの愛を感じてならなくて感動して涙してしまいました。

 

そして不覚にも大根役者だと思っていた本田翼さんの演技でも涙をそそられてしまいましたね。

でも正直ウィンリイ(本田翼)の存在はこの映画での重要度はあまりなかったと思います。

いないことでストーリの変化をもたらすこともできたと思いますし。

 

僕は正直この映画の一番の山場はこの兄弟愛にあるかと。

 

そんな中、ヒューズ中佐が本当の「第5研究所」の存在を突き止めたことによって、ホムンクルスに襲われてしまいます。

そして瀕死の状態で伝えるべく、ある人に電話をするわけですが、まさかそのある人に殺されてしまうなんて...

 

と一瞬思ってしまったのですが、ああ、そういえばあのホムンクルスは変身能力持ってたなとすぐにわかりましたけどね。

 

結局黒幕は僕が予想していた通り、あの軍服が似合わない人だったのですが、それよりも本物の賢者の石の存在がまさかの内容でした。

そして迎える最終局面ですが、一言で言ってしまうとホムンクルスという名のゾンビ軍団の映画。

しかもそのゾンビ軍団の弱いこと、弱いこと(笑)

ホムンクルスのラストがラスボスっぽいっていうのはなんとなく読めていたのですが、序盤から感じていたエドとアルの強さがまったく伝わらなかったのは最後まで一緒でした。

原作もそうなんですかね。

だったらちょっと主人公として魅力に欠ける気はします。

 

それよりも手負いのディーンさまの強さの方がかなり際立ってしまうというなんとも恐ろしい結果になってしまいました。

 

鋼の錬金術師の原作を知らなくても楽しめた理由

まずエド(山田涼介)が所属している軍内部の登場人物が必要最低限だったこともあって、初見でも相関関係がわかりやすかったというところ。

 

そして単純にCG(VFX)のクオリティが高かったというところでしょうか。

特に鎧のアルがCGだなんてまったく思えないほどリアリティがあったんですよね。

エドとの絡みなんて本当に違和感がなかったです。

山田涼介さんの演技力も高かったということなんですかね。

 

またこの映画のキーでもある「賢者の石」へたどり着くまでの敵対組織ホムンクルス(人造人間)の存在にしても疑問を回収しつつ、続編を匂わせる演出もありましたからね。

 

個々の俳優の演技については、その俳優のイメージに合わせたようなキャラクター設定をしたのかなと思えるぐらい、なんとなくはまっていたような気はします。

 

逆にいうとそれこそが原作を知っている人からすると、「キャラクターとは合っていない」という批評にも繋がっていたのではないかとは思います。

 

原作を知らないからこその見え方ってあるんですよね。

 

僕が個人的に良いなと思ったのは予想外にホムンクルスのグラトニー役の内山信二さん。

なんか見てて、可愛くもあり、不気味でもあり、そのキャラクターにあった演技がちゃんとできるんだなということ。

出てきた主要ホムンクルスの唯一の生き残りでもありますから続編での登場にも期待したいところです!

 

総じて残る違和感

西洋を舞台にしているのかは原作を知らないので定かではないのですが、街の人を含めての登場人物がすべて日本人なのでそこに関しては違和感しかなかったです。

正直山田涼介さんの金髪にもめちゃくちゃ違和感ありましたし、衣装も着せられている感と言いますか...

 

こんなことって普通あります?(笑)

 

だったら実写版として公開するときは忠実に再現するよりも、リメイクしてオリジナルの世界観を出した方が違和感なく観れると思うのは僕だけだろうか。

 

忠実に再現したって、リメイクしたって、原作を知っているようなファンだったら、いずれにしてもケチは絶対につけられます。

だったら原作を知らない顧客に対して、思いっきりリメイクした記憶に残る面白いものを作った方がいいと思いませんか?

 

例えば舞台は日本。

重要な設定や登場人物の個性は残しつつ、和装の世界観を作るとか。

はたまた、今の日本をモチーフにしながらもパラレルワールドとして、もう1つの現代を描くとか。

極論、設定だけを守りつつ、登場人物を日本人としてがらりと一変してしまうとか。

 

無理やり日本人を西洋よりにもっていくから違和感しかないんですよ。

海外で公開されたってきっと評価は同じなはずです。

 

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まとめ

やはり原作を知らないだけの楽しみ方はあるのだなとつくづく思いますね。

少なくとも僕はこの作品を駄作だとは思っていませんし、CG(VFX)の技術から邦画の将来性もかなり感じましたし。

 

あの金髪が無ければ山田涼介さんの演技もかなり好きです。

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完全なる余談ですけど、ドラマや邦画を観て思うことは、やはり魅せることを徹底したプロ集団であるジャニーズは、役者としての演技力も兼ね備えている人が多いなという印象はありますね。

 

原作があるものの固定観念を捨てて、フラットに観ると、そこまで悪い作品だとは到底思えないです。

同様に原作がある作品は今後もフラットな気持ちでレビューできればなと感じます。

  • この記事を書いた人

あらやす

管理人のあらやすです。石川県在住の個人企業型フリーランス。クソまじめ、バツイチ、難病(多発性硬化症)、ミニマリストと肩書がやたら多いライターです。自己満足することでライフスタイルや出会いに幸せの価値を見出しています!

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